コールドブリューとは?ドリップコーヒーとの違いや作り方をご紹介

INIC coffee

コールドブリューコーヒーという言葉を耳にされたことはありませんか。
低温の水でじっくりと抽出する方法で、通常のアイスコーヒーとは味わいが異なります。
今回はコーヒー界のサードウェーブで人気を博した、コールドブリューコーヒーについてご紹介します。

コールドブリューとは

ブリュー(=brew)とは、~を入れるという意味を持ちます。つまりコールドブリューコーヒーとは、低温の水で抽出されたコーヒーという意味です。

コールドブリューコーヒーが近年で広がりを見せたのは、サードウェーブの到来が関係しています。サードウェーブではコーヒー豆の個性を大切にする風潮があり、水出しの抽出方法は相性が良いものとされたからです。

しかし日本では、古くから水出しコーヒーまたはダッチコーヒーという言葉がありました。ダッチコーヒーはインドネシアで考案された水出しの方法で、ロブスタ種のコーヒー豆を美味しく飲むために考えられた方法です。

基本的に低温の水で抽出することは同じですので、水出しコーヒー・ダッチコーヒー・コールドブリューコーヒーも同じ意味と捉えて良いでしょう。また水出しで抽出する方法は2つあり、コーヒーの粉に水を1滴ずつ滴下する方法と、コーヒー粉を水に漬け込む方法があります。

ドリップコーヒーとの違い

私たちがよく飲むアイスコーヒーは、ドリップコーヒーを急冷したもの。ドリップコーヒーは熱湯を用いてコーヒーの粉から成分を引き出します。

一方コールドブリューコーヒーは低温の水で長時間かけて抽出するため、同じコーヒーの粉であっても引き出される成分に違いが出ます。熱湯では苦味や雑味が出やすいですが、コールドブリューコーヒーはまろやかさや甘さ、舌触りの滑らかさなどが出るのが特徴です。

コールドブリューの作り方

コールドブリューはカフェで提供されたり、ボトル入りのものがコンビニやスーパーで販売されたりしています。しかし自宅でも抽出できるのをご存知でしょうか。

市販の水出しコーヒーパックを使って

最も簡単な方法は、様々なメーカーから販売されているコールドブリュー用のパックを購入することです。お茶パックのようなものにコーヒーの粉が入っており、ポットに入れて分量通りの浄水を注げば、あとは指定の時間寝かせて完成となります。

自分の好きなコーヒー豆を使って

自分で一から準備する場合は、中挽きのコーヒーの粉と浄水、ポットを用意しましょう。
目の細かいストレーナーが付属したコールドブリューコーヒー専用のポットがあればなおよいですが、ない場合はご自宅にあるポットなどでも大丈夫です。

その場合はお茶やだしを入れるパックを使って、コーヒー粉のパックを作ります。

コーヒー豆と水の割合は1:10~1:14の間で、お好みに合わせて調節してくださいね。

作り方は

1 ポットにコーヒー粉のパックと浄水を入れ、冷蔵庫で8~12時間寝かせます。
2 抽出が完了したらパックを取り出し、氷を入れたグラスに注いで完成です。

専用のポットを使って抽出する場合は、水とコーヒーの粉が馴染むようにしっかりと混ぜてあげると良いでしょう。

コーヒー豆の種類については、まろやかな甘みとコクを楽しみたい方は深煎りを、ティーを感じさせるようなすっきり感や酸味を楽しみたい方は浅煎りがおすすめです。

さいごに

コールドブリューコーヒーとは、低温でじっくりと抽出したコーヒーのこと。熱を加えない分まるみが出て、あまりコーヒーを飲まない方でも飲みやすいアイスコーヒーです。

カフェや喫茶店でいただく水出しコーヒーも美味しいですが、ご自宅で好きなコーヒー豆を使って水出しするのも、味わいに幅が出て面白いです。
温かくなる季節はぜひ、コールドブリューコーヒーをお楽しみくださいね。

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