TRUNK COFFEE×INIC coffee コラボレーションに込めたオーナーの思いをお聞きしました

INIC coffee

TRUNK COFFEEオーナー/バリスタ 鈴木康夫さんインタビュー
「このコラボレーションが、皆さんとスペシャルティコーヒーをつなぐきっかけになれば」

TRUNK COFFEE

いまでこそ多くの街に、豆から焙煎までこだわったコーヒー、いわゆるサードウェーブコーヒーを楽しめるカフェやコーヒースタンドが増えましたが、ほんの10年前はまだまだ希少な存在でした。

愛知県・名古屋市と中国・深セン市に店舗を構えるカフェTRUNK COFFEEオーナー/バリスタの鈴木康夫さんは、日本のサードウェーブコーヒーカルチャーを牽引する存在のひとりです。
かつてデンマークで日本人初のバリスタとして経験を積み、帰国後、日本のサードウェーブコーヒーの草分け的存在であるカフェの立ち上げに中心メンバーとして携わり、そして地元名古屋で独立へ。

そんな世界クラスのトップバリスタである鈴木さんが淹れたスペシャルティコーヒーの味わいを、家でもオフィスでも手軽に楽しめるのが「TRUNK POWDER COFFEE」です。
このINIC coffeeとのコラボレーションに込めた鈴木さんの思いについてお話を聞きました。

★サードウェーブコーヒーについて詳しくはこちら

スペシャルティコーヒーの入り口として。

「美味しいコーヒーを、手軽に日常で飲んで欲しい。素直にその思いですね。」

単刀直入に「このコーヒーパウダーでどんなことを届けたいですか?」と尋ねたところ、鈴木さんから開口一番に、そんな言葉が返ってきました。

「例えばカフェでコーヒーを飲んで、気に入ったからコーヒー豆も買って帰るって、全員が全員できませんよね。家にミルやドリッパーがある方はまだまだ少ない。
でもパウダーなら皆さん飲むことができます。

日頃、コーヒーにそこまで時間をかけない方にとっては、いつもと同じ手順でいつも以上に美味しい味との出会いになり、逆にコーヒーにこだわりをお持ちの方にとっては、いつものドリップの味が飲めない時、例えば旅行や出張の時に……僕はその状況を“コーヒー難民”と呼びますけど(笑)、いつもの味が飲める。
どちらのタイプの方にとっても、この商品がコーヒーの世界や楽しみ方を広げるきっかけになってもらえればと思います」

同じ愛知県名古屋市を拠点とするINIC coffeeとTRUNK COFFEE。鈴木さんはINICのことをご存知だったのでしょうか。

「雑貨店に行くと必ず置いてあって、すごく気になる存在でした。同じ名古屋だったんだと。
コラボレーションのお話が決まった時は、パウダーでどこまでできるのか、未知の世界でしたね。
作っていく中でINIC coffeeの皆さんの思いにどんどん引き込まれて、絶対にいいものを作りたいと」

一番美味しい味わいを日常に!

TRUNK COFFEEのパウダーは、コーヒー豆の甘みや香りを最大限に引き出す浅煎り。シトラスのようなアシディティ(酸味)と華やかなアロマ、エチオピア豆のフルーティーな果実感がカップから広がります。

「TRUNK COFFEEの味、というより、これが一番美味しいよね、という味を作りました。簡単に作れるのに、インスタントにはない味のレイヤーを楽しめます。

でも難しいのは、“美味しい”って人それぞれの習慣が影響すること。普段からお決まりのコーヒーがある人にとっては、国際評価の高い豆=美味しいとは必ずしもなりません。その垣根を超えていくのが僕の仕事であると思います」

3本入りと6本入りを展開しており、6本入りのパッケージはピンクのロゴが可愛らしいポーチタイプ。コーヒー商品としてはなかなか見ないパッケージです。

「飲んだ後もまたスティックケースとして使っていただいたり、ペンケースなどにも使えます。アフターユースを通じて、お客様の生活にトランクが寄り添えたらと思いこのデザインに決めました」

良いカフェが良い街を作る。

鈴木さんのお話を通じて感じるのは「多くの人の日常の中に美味しいコーヒーがあってほしい」という思い。そこには海外生活を経た鈴木さんならではの、カフェカルチャーに対する熱い理想像がありました。

「欧米のカフェの席はバーのようにオープンな作りになっていて、コーヒーを介して人と人がつながります。何か得意なことを持っている人が、別の得意なことを持っている人と会話して、新しいことが始まる。そうやってカフェから街や文化が作られてきました。

その時に飲むコーヒーや空間がもし質の低いものだったら、僕は会話の質も変わってくると思うんです。
そこでのバリスタの仕事は、お客様に良いコーヒー体験を届けること。「美味しい」は当たり前で、そこから先にお客様が楽しめるサービスをどれだけ提供できるか。

だから僕は、バリスタとは究極のサービス業だと思っています。
日常に美味しいコーヒーがあるクールなライフスタイルの人が増えれば、街に良いカフェが増えて、結果、生産者の方々にも還元される。
そういう環境が日本に広まればいいなと思っていますし、実際にTRUNK COFFEEの店内もバーのようなカウンター作りにしています。

それにコーヒーは国境も人種もジェンダーも関係ない、どこにでも存在するコミュニケーションツール。
だから関わるものも無限大で、可能性の塊です。

ORIGAMIで作ったドリッパーもそのひとつ。昔から進化していない既存のドリッパーに疑問を感じたので、素材から見直して、さらにカラフルで可愛らしく。
2種類のペーパーフィルターが使えるので、せっかく始めたドリップの習慣を、フィルター切れが原因でやめなくてすみますし、こだわり派の方は味の違いをお楽しみいただけます。

INICとのコラボレーションと同じで、どのプロジェクトも最終的には美味しいコーヒーの世界をもっと多くの人に届けたいという気持ちが僕の原動力です」

正直なところ、コーヒーの権威である鈴木さんにお会いする前は、何をどう聞いたらいいのか、失礼でないのか緊張していました。

しかし、ご本人はいたって気さくな方で、お話が進むにつれて、形態やルールに囚われることなく、すべてはコーヒーカルチャーの発信のために捧げている熱い方なのだと実感。

このインタビューを読んでくださっている方の中には「スペシャルティコーヒーってちょっと敷居が高い。難しそう」きっとそんなふうに思っている方も少なくないと感じます。

しかし鈴木さんはいつだってウェルカムな姿勢です。

「自分から可能性を閉ざすのはもったいない。TRUNK COFFEEはいつでもウェルカムですよ。そしてこのコーヒーパウダーが、スペシャルティコーヒーと皆さんを繋ぐきっかけになればと思っています」


TRUNK COFFEE 高岳本店
■住所
〒461-0001 愛知県名古屋市東区泉2丁目28-24 東和高岳 ビル 1F
■営業時間
 月~木/9:30~21:00 金/9:30~22:00
 土/9:00~22:00 日・祝/9:00~19:00
■年中無休 (年末年始を除く)
■TEL:052-325-7662

★2022年10月 より奥深いコーヒーの世界に触れることができる「TRUNK COFFEE LAB 東別院」がグランドオープン!
(9月現在はソフトオープン中です)
■住所
〒406-0026 愛知県名古屋市中区伊勢山1-2-2 恒広ビル1F

★その他店舗情報や最新情報はこちらをご覧ください。
■WEB
https://www.trunkcoffee.com/
■Instagram:@trunkcoffee
https://www.instagram.com/trunkcoffee/

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